Amarosso~深い愛~の作り方♪
「寝たからつくとは限らない」
冷ややかな声だった。
「そういうのって先天的なものだ。
安易に考えるな」
「わかったよ。
そんなに怒んなくたっていいじゃない。
ていうか、自慢?!」
「なわけないだろう」
「ああ、そう。
てっきり、上から目線の自慢かと思っちゃった。
はい、どうぞ」
麗華はサンドウィッチの載った皿を怜士の前に置いた。
「甘くないからこれならいいでしょ?」
怜士の表情が止まってから、ゆっくりと微笑が広がった。
「サンキュ」
「いやいや別にこのくらい」
その微笑にどぎまぎして、麗華は視線を落としながら、座った。
二人してしばらく黙々と食べていた。