Amarosso~深い愛~の作り方♪

「そういう理由は止めとけよ」


何の話しかと思って顔をあげた。

真摯な眼差し。


「色気とか、寂しいとか、やりたいからとか。
 ああ、後、宮内の場合は、流されたりとか」

「へ?」

「“うーん、ま、いっか”っていう思考で、寝そうだから」


にやりと笑われる。


「げ、それって私がとことんバカみたいじゃない」

「ほんと、心配だよな~」

「笑って、言うなー」


むうっとしてピタパンサンドの最後を口に押し込む。


「そんな心配って言うなら、」


残りはぶつぶつと腹の中で呟く。

今泉が面倒を見てくれればいいじゃん。

って、それは今泉とするってこと?

思わず怜士の裸を想像してしまい、顔に熱が集まる。

うわっ、私ってむっつりスケベ??


「なに、赤くなったり、青くなったりしてんの」

「いや、なんにも考えてないから!」

「だろうね。
 だからバカなんでしょ」


呆れて言うと、ラテを飲み干し立ち上がって、トレーに指をかける。
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