Amarosso~深い愛~の作り方♪

今日は佐和の好みの中途半端ではなくて、全部脱がせた。

床に積もった着物やら帯やら襦袢やらの上で、四つんばいにさせ、片手で胸をもみしだきながら、後ろから攻める。

最後の方は、佐和は小さな悲鳴のようなものを上げていた。

ぐったりとして床に臥せった上に、怜士は重なったままでいた。


「よかったわ」

「ああそう。
 よかったね」


目を閉じたまま、他人事のように答えると前髪に触れられる。


「いつもどこか冷めているのに、今日は熱かったわね。
 好きな子と何かあったの?」

「は?」


目をあけると、佐和と目が合った。

怜士は体を離して、息を吐いた。


「好きな子ね。
 そんなのいたら、ここに来ないんじゃない?
 先に風呂借りていい?」


疑問形なのに、答えを待たずに行ってしまった。

佐和はくすくすと笑いながら、裸のまま脱ぎ散らかっている怜士の服を畳み直す。

残念だが、手放す時期は思ったより早いのかもしれない。


「また、次の子見つけなきゃ」


ちょっと拗ねるように、でも嬉しそうな口調で佐和は呟くと、怜士の伊達メガネをかけた。
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