Amarosso~深い愛~の作り方♪
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「お母さま?」
麗華は低い声で呼んだ。
「なあに、麗華ちゃん」
「軽井沢の別荘に行ってるんじゃなかったでしょうか」
「あら、違うわ。
仙石原よ」
「だとしてです。
どうしてここに?
パパは?」
「パパは仙石原にいますよ。
ちょっと戻ってきただけなの」
「なぜ?」
「麗華ちゃんの、いつもお世話になっている家庭教師の方に、一言ご挨拶しなくては失礼でしょう?」
うふふと笑った。
「ぜんっぜん、大丈夫だと思います。
早く愛しの旦那様のところに帰ったら?」
「そんな、冷たいこと言わないで。
宏樹さんから聞きましたよ。
とても美男子なんですって」
「お母さま。
会った事もないヒロ兄が知っているわけないでしょう。
騙されてます」
「いいえ、宏樹さんは一枝さんから聞いたそうよ」
その繋がりか。
麗華は頭が痛くなってきた。