Amarosso~深い愛~の作り方♪

「舌噛みそうだった」


ぼやいて廊下を歩き出す。


「まったく、うちのお母さまも時々、ぶっとぶんだよねえ~」

「似てるじゃないか。
 実に。
 宮内の性格は、母親似だったんだな」

「似てないから。
 やめて。
 あんな世間ずれしたお嬢さんと一緒にしないで」


怜士はくすくすと笑っている。


「ごめんね。
 なんで義理の息子なんて言い出したのか、理解不能」

「いや、別に。
 気にしてない」


それってほっとするべき? 落ち込むべき?

麗華は考えながらドアを開けた。


「どうぞ」


怜士を先に通した。

少し面食らって、立ち止まっている。
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