Amarosso~深い愛~の作り方♪
日々、無関心をかき集めていたから、麗華の様子に気が付かなかった。
カテキョの時間だけじゃ、学校内で何をやっているかなんて気付けない。
「宮内が喧嘩してる!」
飛び込んできたニュースに、駆け出していくクラスメートの後ろをついていくと、ギャラリーが遠巻きに見てい
る中心で、麗華と女生徒が対立していた。
確か、白木とか。
「だから、あんたが指図しているってわかっているんだから、止めさせなって」
麗華が黒々した瞳を細めて、にらみつける。
白木は鼻先で笑った。
「だからさっきから知らないって言ってるでしょ。
そこまで頭、悪いの?」
「長田は吐いたよ」
皆の視線がギャラリーの中にいる男子生徒に移る。
「え、いや、おれは」
「じゃあ、長田は自分の意思で牧村をいじめてたんだ」
麗華が詰めた。