Amarosso~深い愛~の作り方♪

「そうだね。
 お疲れ様でした~」

「宮内には確実に伝えなきゃいけないと、よくわかった」

「なにを、よ」

「言葉の定義。
 さっきも言ったけど、雑用っていう意味を大きく誤解している」

「はいはい。
 何か飲み物買ってくる。
 なにがいい?
 コーヒー?」


にらまれて、麗華はへっへと笑った。


「炭酸。
 なら、なんでもいい」

「オッケー」


麗華は身軽に立ち上がると、教室のドアを開けて出て行った。

開いたドアの向こうに、出待ちをしているような女子たちが見えて、思わずため息をもらす。

麗華がフロアでちゃらちゃらと男子に愛想を振りまいているのが気に障って、必要以上に女子に対応したのを今更ながら後悔する。

だが、一瞬だったが、女子に交って男子がいたを見逃さなかった。
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