Amarosso~深い愛~の作り方♪
「休みにする積り、なかったけど」
怜士は視線を外して、ノートに落とした。
「ふーん」
腑に落ちないような様子だ。
「宮内こそ、いいの?
うちのパターンだと、女子から誘うのが王道じゃない?」
「へ?」
鳩が豆鉄砲を食らったかのように、素っ頓狂な声をだす。
「いい、いい。
私はカテキョあるほうがいい」
手を顔の前でぶんぶんと振った。
「ああ、そうかもね。
都合がいいもんな」
「うん、そうなんだよね」
麗華は視線を泳がせてカップに口をつけている。
さりげなく点火祭に誘われだしているのだろう。
自分もそうだ。
カテキョがあるから、と言うのは双方、断わり文句として都合がいい。