Amarosso~深い愛~の作り方♪
怜士が麗華の頭に顎を載せたのは、わざとだ。
表情を見られたくなかった。
相当、動揺していたはず。
キスしたら、その次を、と求め。
離せなくなる。
怜士は最後に点灯した白い星に目を細めた。
自分は麗華を逃避行へと連れまわすだろう。
「どう?
1回は見る価値ありでしょ?」
怜士は我に返って、上体を起した。
麗華がしたり顔で見上げる。
「価値ありました」
ツリーの点火と同時に、配られたろうそくに灯がともり、あたりは温かみのある光であふれていた。