Amarosso~深い愛~の作り方♪

このまま高校生活が終わるまで、こんな状態を続けても無意味だ。


「あの男に言っておいて」


怜士はベッドから降りると、シャツを羽織ながら背後も見もせずに言った。


「なにを?」


今終わったばかりの行為に、まだ息を乱しながら、アイーシャは億劫そうに聞く。


「来年の春で日本を離れる」


思わぬ言葉だったのかアイーシャは片眉を上げて身を起した。


「そうね。
 それでも遅いぐらい。
 ここにいても何の意味も無い。
 大学の入学に不利なことばかり」


アイーシャは裸のまま、隠すことも無くバスルームに入っていった。

怜士はイラっとしたが、顔には出さずに服を着ると、声もかけずにアイーシャのマンションを出た。
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