Amarosso~深い愛~の作り方♪

そういうのってしょうがない。

人にはそれぞれ好きなタイプがある。

それはいくら顔とかスタイルとかよくても、関係ない。

と言うことは、自分は怜士のことが好きという事か。

麗華は眉間にしわをよせて鼻の頭をなぜる。


「ま、いっか」


考えてもしょうがない。

思う存分、心置きなくゲームを楽しんだ麗華は、ゲーセンを後にしようとして立ち止まった。


「今泉」

「ん?」

「あれ、撮ろうよ」


指差した先にはプリクラがあった。


「待ってるから撮ってきたら?」

「なんで。
 一緒に撮ろうよ」

「写真嫌いなんで」

「そう言わない」


怜士の腕を掴むと、ひきずっていく。
< 97 / 273 >

この作品をシェア

pagetop