Amarosso~深い愛~の作り方♪
「あー、今泉も写っちゃったよ」
画面をみると確かに麗華を見下ろして笑っている自分が写っていた。
「こういうのって、こうやって撮るんじゃないの?」
撮影開始を押して、麗華の肩に腕を回してぐっと引き寄せた。
フラッシュが光る。
今度は肩を抱かれて驚いて怜士を見上げている麗華が写っていた。
「だったら、最後はこうでしょ」
麗華は怜士の体に腕を回し、顔をよせる。
「はい出来上がり~」
麗華がデコっている画面には、思わず悪乗りした結果が写っている。
怜士は思わず苦笑した。
どうみたって恋人同士だ。
麗華は置いてあったはさみで分けると、片方を差し出した。
「売れそうも無いな」
「だね~。
いい記念と言うことで」
「なんのだよ」
「ええと、青春?」
ぶっと怜士は噴出した。