後ろの甘々狂犬王子とペットなメイ②



わたしは、凛くんの頬を叩くと階段をダダっ降り振り向きもせず、走って家の方へ向かった。



凛くんのばか!



どうして、わたしじゃなく萌衣ちゃんばかりなの?



凛くんのカノジョは、わたしだよ。



ベッドに座ったり袖を掴んでいいのは、わたしだけ!



悔しくて悔しくて、歩きながら泣きたくなり



下唇を噛んだまま必死にこらえ、歩いていく。



凛くん・・・怒ってるかな?


叩いたし・・・怒ってるかもしれない。


でも悪いのは、凛くんだよ・・・


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