ひみつの関係
咲『はぁ〜。

二人っきりの時に話たい事だけど。』





って言って、
私の手を握って話だす咲玖君





咲『俺は、教師だ。
こんな事言ったら教師失格だけど……。


ミヤビと出会ってしまって、
いまさら、生徒の1人の、宮本さんとし
ては見れない。

もう、好きになってしまったんだ!
ミヤビが、俺の事気にしてないのは、判った。

でも、少しずつ俺を好きになってもらうよう努力する。

だから、俺の隣にいてくれないか?』






カァーって顔が熱くなりのが解る。



本気なのは伝わってくる。
知りあってすぐそんな気持ちに本当になれるんだろうか?って疑う気持ちがないわけじゃない。


今までの人も、信じきれなかった。
適当にしか付き合ってきてなかった私が、
この人を本気で好きになれるのだろうか?





郁『本気で言ってくれてるのは、解る。

私ね、なかなか人を好きになれないの。
何人も付き合った人は、いるけど、
人を本気で好きになった事は、
一度しかないの。
あとは、適当にしか付き合ってきてなかった。


それに、ずっと決めてた事があって、
自分のみじかな人とは、付き合わない事にしてるの。

咲玖君は、愛理の彼氏の友達。
別れたりしても、会う可能性が高くなるし。』



って言うと
ずっとつないでた手を
急に引かれて、咲玖君の胸に包まれるかたちになった。



咲『それでも!
ミヤビと一緒にいたいんだ。
人を好きになれないなら、
その分、俺がミヤビに好きを伝えるから。
だから、俺と付き合ってくれ!』




郁『……うん。』

腕の中で小さく頷いた。
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