あたしに明日は来るのでしょうか。




公園に足を踏み入れた瞬間だった。


「中山‼︎」


あの声が聞こえた。



......いくらなんでもしつこすぎない?



そう思いながら、聞こえてきた方に顔を向けると、案の定春山君の声。




「ほら、俺が聞いてやる‼︎ 言って‼︎」


あたしの目の前まで走ってくると、ドンッと自分の胸を叩く春山君。



聞いてやるって......



「春山君さ......ただ聞きたいだけでしょ」


目を細めながら、春山君を見る。



< 145 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop