あたしに明日は来るのでしょうか。



「榊......ドンマイ」


哀れみな目で榊を見つめる陽架里。



あぁ...そんなに...



ドンマイと言われるほど、榊に好かれてる子は可哀想なんだ。



陽架里の言葉を聞いて、そう思った。



「もう切りがねぇ。俺もう行くわ」


頭をガシガシかきながら、そう言った榊は、どこか面倒くさそうに見えた。



あたし達に背を向けて、歩き始めた榊。




その後ろ姿を見て、思う。



あの性格さえ直ればいいのに......って。




< 19 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop