あたしに明日は来るのでしょうか。
「榊......ドンマイ」
哀れみな目で榊を見つめる陽架里。
あぁ...そんなに...
ドンマイと言われるほど、榊に好かれてる子は可哀想なんだ。
陽架里の言葉を聞いて、そう思った。
「もう切りがねぇ。俺もう行くわ」
頭をガシガシかきながら、そう言った榊は、どこか面倒くさそうに見えた。
あたし達に背を向けて、歩き始めた榊。
その後ろ姿を見て、思う。
あの性格さえ直ればいいのに......って。