あたしに明日は来るのでしょうか。
「はぁ!」
小さくため息を吐くような声を出すと、軽く頭を振って脳を切り替える。
...大丈夫。
あたしは一人でも平気だし。
陽架里が言ってくれるまで、待とう。
そう思いながら、教科書を机の中に突っ込む。
うじうじ悩んでても意味がない。
陽架里は、ちゃんと理由がないとあんな言葉は言わないもん。
そう思いながら、目を瞑った瞬間だった。
「......薫...」
ふと、小さい声が後ろから聞こえてきて、ゆっくり目を開くと振り返る。
あたしの名前を呼んだ人と目が合った瞬間、思わず目を見開いていた。