あたしに明日は来るのでしょうか。
「今日の放課後、この教室に残っててくれない?」
少し潤んでる陽架里の瞳。
そんな陽架里の姿を見ながら、ゆっくりと、あたしは頷いた。
「...それで──」
陽架里が口を開きかけた時、丁度陽架里を呼ぶ声が聞こえた。
「陽架里ー」
ゆっくりと、教室の後ろのドアの方に視線を持って行くと、ドアに寄りかかってこっちを見ている亜真菜と目が合う。
なぜか、目が怖い。
思わず目を逸らしてしまう。
「あ。亜真菜...!」
嬉しそうな陽架里の声が耳に入り、胸がズキンと痛む。
何なんだろ、この差。
たったこの数週間の間だけで、こんなに対応が変わるもんなの?
そんな思いが、あたしの感情を揺らがせる。