あたしに明日は来るのでしょうか。
「大体、可愛くもないあんたが、冬也を好きになる資格なんてないに決まってんじゃないの‼︎」
そう言って、組んだ腕を解く亜真菜を見て、陽架里が危ないと途端にそんな事が脳裏をよぎった。
急いで足を踏み出すと、陽架里がいる元に向かう。
その間にも、亜真菜の口は止まらない。
「あんたと仲良くしてたのはねぇ‼︎ 情報を貰ってあんたに嘘を刷り込ませる為だけだったんだよ‼︎」
「......っ...」
待って...っ。
それ以上言わないでよ...‼︎
そんなあたしの思いは届く事なく、右腕を高く持ち上げる亜真菜の姿が目に入る。
それは、まるで時間が止まってるような程、スローモーションで。