あたしに明日は来るのでしょうか。



あたしが陽架里の前に庇うように立つのと同時に、亜真菜の腕は振り下ろされた。


それは、思っての通り、あたしの頬直撃で。


パンッ‼︎ と、大きな渇いた音が教室内に響き渡った。


その瞬間、ヒリヒリとした痛みが左頬に走る。


「......いっ...」


思わず、両手で左頬を抑えながら、座り込む。


...想像以上に痛い...


「...か、薫...⁉︎」


驚いたような、陽架里の声が耳に入ってきて。


「はっ。そんな嘘くさい友情ごっこでもしてれば?」


バカにしたような亜真菜の声があたしの耳に入ってきた。


言い返そうとして、顔を上げた瞬間、驚く光景が目に入った。




< 203 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop