あたしに明日は来るのでしょうか。
陽架里が、亜真菜の頬を平手打ちしたんだ。
再び、パンッと渇いた音が教室内に響き渡って。
「......いてい。あんた、最低だよ‼︎!」
涙声で声を張り上げる陽架里の姿が目に入る。
信じられない事が続いて、更に目を見開く。
何で......陽架里...
ジワッと、目の前の視界が歪む。
「...勝手にそんな事言ってれば? ウチは何にも悪くないから」
そう言って、亜真菜は鞄を持ったまま教室を出て行った。
亜真菜が居なくなったと同時に、陽架里がしゃがんであたしの顔を覗いてくる。
「薫...大丈夫?」
「う、うん......ありがと、陽架里」
薄っすら笑顔を浮かべながら、陽架里と目を合わす。