あたしに明日は来るのでしょうか。
ざわつき出した教室内に、我に返る。
「......陽架里。ちょっと場所移そ?」
軽く肩をトントンと叩けば、小さく頷く陽架里。
これ以上、この場にいるのは辛い。
そう思いながら、陽架里を支えて立ち上がると、教室を出る。
教室を出て、向かった先は屋上。
中庭にしようかなと思ったけど、今は、明るくて涼しい所が気持ちいいかなって思って、屋上にした。
多分、その方が、少しは楽になるかなって。
屋上に足を踏み入れると、フェンスの近くまで歩く。