あたしに明日は来るのでしょうか。



ざわつき出した教室内に、我に返る。


「......陽架里。ちょっと場所移そ?」


軽く肩をトントンと叩けば、小さく頷く陽架里。


これ以上、この場にいるのは辛い。


そう思いながら、陽架里を支えて立ち上がると、教室を出る。


教室を出て、向かった先は屋上。


中庭にしようかなと思ったけど、今は、明るくて涼しい所が気持ちいいかなって思って、屋上にした。


多分、その方が、少しは楽になるかなって。



屋上に足を踏み入れると、フェンスの近くまで歩く。




< 206 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop