あたしに明日は来るのでしょうか。



「薫がね、この前春山君と一緒に帰ってたって亜真菜が私に言ってきたの」


「......」


...それは、あの時の事だよね。


春山君がしつこく聞いてきた、あれ。



陽架里は、小さく深呼吸をすると、


「それだけなら私は良かったんだけど......」


そう言って、あたしを見ると、言葉を繋げていく。



「手、繋いでたって。それで、最後にキスしてたって」



.........は?


思わず目を見開いて固まる。



...そんなの全くの嘘じゃん。



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