あたしに明日は来るのでしょうか。



「でも......私がちゃんと薫に確認してれば、こんな事にはならなかったでしょ?」


未だにポロポロ涙を流しながらそう言う陽架里に、小さくため息をつく。



「...もうそれはいいって。終わった事をズルズル引きずってても意味ないでしょ? 」


そんなの気にしてたら、切りがないに決まってる。


だから、こう言う時はサッと水に流してしまえばどうってことない。



「ほんとごめん......っ」


「うん。それはいいから、とにかく泣くの止めよ?」


こんなあたしがする事じゃないけど、陽架里の頭を軽く撫でながら微笑む。


なんか、いつもと真逆な感じになってしまったけど......



たまにはこういう事もあるもんだよね。




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