あたしに明日は来るのでしょうか。
──バンッ‼︎
と、プレートに“軽音部”と書かれてある部室を思いっきり開ける。
「遅れてすいません‼︎」
声を張り上げながら、中を見渡す。
部室にはあたしの声が響くだけで、
「あ、れ......誰もいない...?」
シンッと静まり返る。
「か、薫...走らなくてもいいって言ったのに...」
「え? 聞いてないよ、そんなの」
後ろから聞こえてきた陽架里の声に、首を捻る。
「そんなのって...薫が聞く耳持たなかったらでしょ‼︎」
そう怒鳴られた後、頭をべしっと叩かれた。