あたしに明日は来るのでしょうか。
「たいした事ないって言ってもな、傷が残っちゃダメだろ」
そう言いながら、湿布を探しているのか、教室の隅に置いてある棚をガサゴソと漁る榊。
「傷って、ただ叩かれただけだよ? 傷とか残らないから、普通」
白いソファーにドスッと座りながら、辺りを見回す。
先生、居ないのかな?
「お前なぁ......バカか」
「...はっ⁉︎ バカじゃないし‼︎」
呆れたようにあたしを見る榊に、思わず大きい声をあげる。