あたしに明日は来るのでしょうか。
「赤くなってんのに変わりはねぇんだからよ」
そう言って、湿布を見つけたのか、手に持ってあたしの所に歩いてくる。
「だから、赤くなってないって言ってるじゃん」
大袈裟だって。
「自分の顔を鏡で見ろっつっただろ。赤ぇんだよ」
そう言いながら、ドスッとあたしの隣に座る榊。
「だから赤くないって」
そっぽ向きながら、頬を膨らます。
痛いのは叩かれた時だけだったし、ほんとにたいした事じゃないのに。
「赤ぇんだよ。いい加減認めろ。ほら、こっち向け」
そんな声が聞こえた瞬間、無理矢理顔を榊の方に向けさせられる。