あたしに明日は来るのでしょうか。



「嫌に決まってるでしょ。ほんとの事だし」


そう言いながら、ソファーから立ち上がる。


「お前なぁ......」


「ま、湿布貼ってくれてありがとね」


続きの言葉を言おうとする榊に、お礼を言うと保健室から出ようと榊の横を通り過ぎる。


「あ。待て」


突然、グッとあたしの手首を掴んでそう言った榊に、心臓が飛び跳ねる。


な、なに......っ?


そう思いながら、ゆっくり榊が座っているソファーに視線を移す。


目が合うと、その場に立ち上がる榊。



「......な、何? どうかした?」


無言のまま立っている榊に不審に思いながらも話しかける。


< 237 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop