あたしに明日は来るのでしょうか。
「......んで、何でお前はそんな怒ってんだ?」
あたしが睨んでるのはお構いなしに、不思議そうに聞いてくる榊に、イラッとする。
「うるさい‼︎」
何でこう言う時に、気づかないわけ?
「お前なぁ......言わねぇと、俺分かんねぇし」
頭をかきながら、眉を下げる榊を見て、(少し言い過ぎたかも) なんて思う。
「まぁ、お前の説明力がねぇからこうなるんだよな」
どうせ頭悪りぃんだし。
そう言って、口角をくいっと上げた榊に、一瞬にしてさっきの思った事を後悔した。
何で分かんないの。
「気づけ、バーカ!!!」
お腹から声を張り上げると、最後に榊を睨んでその場から駆け出した。