あたしに明日は来るのでしょうか。
「あれ?」
一人、あたしは首を捻る。
さっき話してた場所って、部室の前だったの...?
帰りたいが為に必死だったから、全然気づかなかった...
「あ‼︎ 先輩‼︎ こんにちはっ‼︎」
ふと、奥から聞こえて来た声に顔を向けると、笑顔であたし達の目の前に来た、萌衣ちゃん。
「萌衣ちゃん、ヤッホー」
萌衣ちゃんに負けないぐらいの笑顔を浮かべながら、足を進める陽架里。
「ちょ...‼︎」
この、あたしの腕を掴んでる手は離してくれないわけ⁉︎
陽架里に引っ張られながら、ズルズル歩く。