あたしに明日は来るのでしょうか。



「あれ?」


一人、あたしは首を捻る。


さっき話してた場所って、部室の前だったの...?


帰りたいが為に必死だったから、全然気づかなかった...


「あ‼︎ 先輩‼︎ こんにちはっ‼︎」


ふと、奥から聞こえて来た声に顔を向けると、笑顔であたし達の目の前に来た、萌衣ちゃん。


「萌衣ちゃん、ヤッホー」


萌衣ちゃんに負けないぐらいの笑顔を浮かべながら、足を進める陽架里。


「ちょ...‼︎」


この、あたしの腕を掴んでる手は離してくれないわけ⁉︎


陽架里に引っ張られながら、ズルズル歩く。



< 244 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop