あたしに明日は来るのでしょうか。



「じゃ、練習始めよ」


そう言って鞄を置いた後、あたしの背中をトンッと軽く叩いてきた陽架里。


「......はーい」


今はそんな気分じゃないけど、練習しないといけないし、仕方ないよね。


鞄を机に置きながら、そんな事を思った。


「あの...っ、先輩‼︎」


突然、部室に響いた大きな声。


先輩はあたしもだし、陽架里もだから一斉に声の主の方へ目線がいく。


「萌衣ちゃん...?」


どうやら、声を出したのは萌衣ちゃんみたいで。


少し驚く。


萌衣ちゃん、こんな部室に響くような大きい声、出せるんだ。



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