あたしに明日は来るのでしょうか。



なんて一人でツッコミを入れていると、後ろにいた陽架里があたしの横を通り過ぎた。



「てか、相談って恋愛の方だよね?」


何を思っていたのか、萌衣ちゃんに近づいて椅子に座りながらそう言った陽架里。


「あ、あの......はい、そうです」


頬を染めながら少し俯く萌衣ちゃん。


そんな萌衣ちゃんを無言で見つめながら、陽架里の元に近寄って、引っ張ってきた椅子に座る。


「で、早速だけど。どうしたの? 何か思い悩んでるような表情してるけど」


そう言って、萌衣ちゃんの顔を覗き込む陽架里。


萌衣ちゃんは、無言のままその場に突っ立ってて。


「萌衣ちゃんも椅子に座りなよ」


気づいたら、そんな事を口走っていた。


< 248 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop