あたしに明日は来るのでしょうか。
なんて一人でツッコミを入れていると、後ろにいた陽架里があたしの横を通り過ぎた。
「てか、相談って恋愛の方だよね?」
何を思っていたのか、萌衣ちゃんに近づいて椅子に座りながらそう言った陽架里。
「あ、あの......はい、そうです」
頬を染めながら少し俯く萌衣ちゃん。
そんな萌衣ちゃんを無言で見つめながら、陽架里の元に近寄って、引っ張ってきた椅子に座る。
「で、早速だけど。どうしたの? 何か思い悩んでるような表情してるけど」
そう言って、萌衣ちゃんの顔を覗き込む陽架里。
萌衣ちゃんは、無言のままその場に突っ立ってて。
「萌衣ちゃんも椅子に座りなよ」
気づいたら、そんな事を口走っていた。