あたしに明日は来るのでしょうか。
少なくとも、萌衣ちゃんは榊の眼中に入ってると思うんだけど。
萌衣ちゃんは、気づかないのかな...
あたしなんて、榊と毎日は喋ってないし。
でも、萌衣ちゃんは毎日メールとかでやり取りしてるんでしょ?
それも喋ってるのと同様だし。
こんなのじゃ、勝ち目なんてあるわけないじゃん。
「でもさ、こう言うのもありえなくはないと思わない?」
「え...?」
陽架里の言葉に、俯いていた顔を上げる萌衣ちゃん。
萌衣ちゃんの頬には、涙が伝っていて。
萌衣ちゃんが榊を想う気持ちが痛いほど伝わってくる。