あたしに明日は来るのでしょうか。





「──薫‼︎ 薫⁉︎」


突然、ガシッと両肩を掴まれて、前後に揺らされるあたし。


前後に揺らされながらもボーッとしていると、突然ハッと現実に戻される。


「あ......陽架里?」


「そうよ‼︎」


あたしの声の何倍と大きい声を出したと思う陽架里に目を見開く。


うるさ......声が無駄に大きくなった気がする。


顔を歪めたあたしに気づいたのか、少しむくれる陽架里。


「それより、どうしたの?」


萌衣ちゃんはいないし。


「どうしたのってねぇ......呑気なこと言ってる場合じゃないって。どうしてアンタは放心状態になってたのよ」


腕を組みながらジッとあたしを見てくる陽架里に口を開く。


「だって、2人の世界に行ってたから暇だったの」


あたしは全く理解出来てないから、ついていけないのは目に見えてる。



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