あたしに明日は来るのでしょうか。
「あーっ‼︎」
もう、考えたって嫌な方向ばっかり考えてしまう。
......やめた、やめた‼︎
その場に立ち止まって頭を左右に振って、切り替える。
まだ、萌衣ちゃんだって決まったわけじゃない。
榊の好きな人が萌衣ちゃんだって、榊自身が言ったわけじゃない。
萌衣ちゃんも、陽架里も。
それなら、少しは可能性ある。
まだ、大丈夫。
「──あたしも、聞いてみようかな......」
一人、小さく呟くと、止めていた足をゆっくりと動かした。