あたしに明日は来るのでしょうか。
●°好きな人
秋人side
「なぁ、秋人ってさ好きなヤツとかいんの?」
昼休憩の時間。
ガヤガヤした教室で。
ご飯を食べ終わったと同時に聞こえてきた言葉に手を止める。
「......はぁ?」
好きなヤツ?
「あ‼︎ 間があるって事はいんだろ⁉︎ 好きなヤツ‼︎」
目をキラキラさせてグッと顔を近づけてくるのは、クラスメイトであり、俺の友達の海(カイ)。
「いや、んなのいねぇし」
思ったより近い海を、手で押しながら距離をとる。
「いーや、絶対いる。さっきの間」
「だから、いねぇって」
そう言って海を見れば、怪しいと言わんばかりの目で見てくる。