あたしに明日は来るのでしょうか。



「何かあったんだろ? だから、そんな事言ってんだろ」


「ごめん、海......言い過ぎた」


「いいって。お前にはお前なりの考えがあるんだしよ」


そう言って、くしゃっと顔を歪めた海。


......どれだけ心が広いヤツなんだよ。


少しだけ、心があったまった気がして。


目の前にいる海に、今思ってることを言ってみようと思って、口を開いた。


「──なぁ、海はさ......好きなヤツの好きなヤツって考えた事あるか?」



< 274 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop