あたしに明日は来るのでしょうか。



そんなあたしの声が聞こえたのか、顔を赤くして怒ってきた。


「うるさいな‼︎ 私は私なりに頑張ってるんだから」


「......へぇ」


「も、もう‼︎ 私はいいから、さっさと座る‼︎」


そう言って、立ち止まった陽架里につられて立ち止まる。


それからあたしの背後に回ってきたと思えば、榊の隣までぐいぐいと背中を押された。


「頑張って」


だなんて、小声で言ってきた陽架里に、あたしはただ曖昧に笑っただけだった。



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