あたしに明日は来るのでしょうか。
「つーわけで、よろしく」
そう言って、伏せようとした榊の腕のシャツを咄嗟に掴む。
「......どした?」
そんなあたしに、首を捻りながら起き上がる榊。
「えっ......あ、えーと......」
今しか聞くチャンスないと思って。
なんて嫌でも口にすることが出来ない。
咄嗟の行動だったから、次に発する言葉を考えてなかった。
「......んだよ」
「えーと......」
「言いたいことあるならハッキリ言えよ」
そう言った榊の声は、眠いのか知らないけど不機嫌。
「や、やっぱ何でもないよ。ハハ......」
榊の腕のシャツから手を離すと、苦笑いを浮かべる。
また、いつか聞けれるよね。
なんて呑気に考えていた。