あたしに明日は来るのでしょうか。
「相変わらず変なヤツだな、お前」
「は? 相変わらずは余計だって」
変なのは榊。
あたしじゃない。
「ま、聞きたいことあるならいつでも聞くけど」
「え...?」
「聞きたいことあったんだろ?」
「え、っとまぁ......うん」
聞くことは出来なかったけど。
榊は分かってたのかな?
「俺って、天才?」
「......なにふざけたこと言ってんの」
人差し指で自分を指差す榊を横目で見る。
「だってそうだろ?」
「違うって」
天才は自分で天才だなんて言わない。