あたしに明日は来るのでしょうか。



「は?」


拍子抜けたような声を出す榊。


「......」


それは、当たりって事だよね。


「萌衣ちゃん?」


「うん...」


その事実に悲しくなる。



俯いて、唇をぎゅっと噛み締めた瞬間、隣から驚く言葉が耳に入った。




「つか、誰だよソイツ」


え......?


思わずガバッと勢いよく顔を上げる。


「萌衣ちゃんだよ?」


知らないの......?


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