あたしに明日は来るのでしょうか。
「おう。サンキューな」
「......うん」
あたしのことは別にどうだっていい。
けど、嫌だけど、榊には上手くいってほしいから。
あたしは身を引いて、見守る。
それなら、いいよね?
その時、授業を終えるチャイムが鳴り響いた。
それを合図に、皆動き出す。
挨拶をしたあと、榊と目が合った。
「榊なら、きっと上手くいくよ」
そう言ったあたしは、上手く笑えてたかな?
ちゃんと、榊に伝わったかな。
そう思いながら、泣きたくなりそうな気持ちを抑えて、その場を後にした。