あたしに明日は来るのでしょうか。



「おう。サンキューな」


「......うん」


あたしのことは別にどうだっていい。


けど、嫌だけど、榊には上手くいってほしいから。


あたしは身を引いて、見守る。


それなら、いいよね?


その時、授業を終えるチャイムが鳴り響いた。


それを合図に、皆動き出す。


挨拶をしたあと、榊と目が合った。




「榊なら、きっと上手くいくよ」



そう言ったあたしは、上手く笑えてたかな?


ちゃんと、榊に伝わったかな。


そう思いながら、泣きたくなりそうな気持ちを抑えて、その場を後にした。



< 291 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop