あたしに明日は来るのでしょうか。



「励まされて、(何でこんなにウジウジしてるんだろう)って思うと、勇気が湧いてきて......もうスパッと告ったちゃったんです」


照れ臭そうにそう言って笑う萌衣ちゃん。


......そっか。


でも、上手くいったんなら、あたしは嬉しい。


だって、大事な後輩だもん。


大好きな後輩だもん。



「おめでとう。でも、そんなにお礼言わなくていいよ。ほんとにあたしは何もしてないから。言うなら陽架里でしょ」


「いえ、そんなことないです。助けられたのに、お礼言わないなんて、ただのバカですよ」


「萌衣ちゃん......」


なんて素直な後輩なの。


......嬉しいじゃん。


「薫先輩......」


泣きそうになるのを抑えていると、萌衣ちゃんが驚く言葉を発した。



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