あたしに明日は来るのでしょうか。
●*番外編
薫and秋人
薫side
あれから1週間。
いや、付き合って1週間。
あたし達は、ただ何事もなく平凡に過ごしている。
......いや、あたしだけはと言ったらいいのかな。
「なぁ、薫ー」
「......」
あたしの隣に座って、あたしの名前を呼ぶ榊。
ちなみに、今、榊家に居座り中。
なぜかというと、『薫に渡したいものがあるから』と言ったため。
それなのに、なぜか何も渡してこない。
......何なんだ。
そして、挙句の果てには、あたしの隣に座ってあたしの名前を呼ぶ始末。
「おい、聞いてんの?」
「......聞いてる」
黙ってるあたしを変に思ったのか、顔の前で手を振ってきた榊に、頷く。