あたしに明日は来るのでしょうか。



「......」


うそつき。


気にしてないだなんて、嘘に決まってる。


絶対気にしてるもん。


でも、嘘ついて、あたしが気にしないようにしてるんだよね?


あたしは、隣に座っている榊のシャツを掴む。



当然、あたしの方に顔を向けるわけで。



「......どした?」


なんて、不思議そうに聞いてくる。



掴んだシャツをグッと引っ張ると、あたしは榊の顔に自分の顔を近づけた。




さすがに口には出来なかったけど、ほっぺにキスをした。




「......秋人......好きだよ」




薫side*END


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