あたしに明日は来るのでしょうか。
ガラッとドアを開けて中に入ると、早速謝る。
「春山君‼︎ ごめん、待たせて......‼︎」
図書室で待ってくれていた春山君。
私から待っててだなんて言っておいて、遅くなるという、このなんとも言えない気持ち。
ただ、用がある私が待つ側じゃないといけないのに、待たせてしまった。
色んな感情が混ざり合う中、申し訳ないという気持ちが一番強い。
「ん。いーよ」
そう言って、読んでいた本を閉じて鞄に入れると、立ち上がった春山君。
「......ちょっと先生に呼ばれてさ」
苦笑いを浮かべながら、春山君の隣に並ぶ。
先に言っておくけど、私たち、付き合ってるわけじゃない。
かといって、告白したわけでもない。
ただ、私が何かと理由をつけて春山君に接近しているんだ。