あたしに明日は来るのでしょうか。
そして、放課後。
オレはある人の家の前にきている。
──片井亜真菜(カタイアマナ)。
オレの手にはノートとプリント。
インターホンを押して、中から人が出てくるのを待つ。
そして、たっちゃんの言葉を思い出す。
『最近片井が不登校っぽくなっていてよ。お前は家も近いし、クラスメイトだし、ついでに元気づけてやってくれねぇか?』
「はぁ......」
なんでこんなめんどくさいことをオレがしなきゃいけないわけ。
こういうの、一番嫌いなんだけど。
そう思っている時、ガチャと控えめに開き始めるドア。