あたしに明日は来るのでしょうか。
「......誰?」
「オレ。夏山海(ナツヤマカイ)。お届け物でーす」
そう言いながら、片井に近づくとノートとプリントを渡す。
「ありがとう」
「おう。つーか、お前大丈夫なのか?」
俯きがちの片井の顔を覗き込む。
「え?」
「毎日学校楽しそうだったのに。今何で家に篭ってんだ?」
「......そんなのウチが一番知りたいっての」
「ふぅん?」
「じゃ、じゃあ。忠告しておくけど、あんまりウチに関わらない方がいいよ」
そう言って、オレに背を向けると家に入ろうとする片井。
とっさに腕をグッと掴む。