あたしに明日は来るのでしょうか。
まさか、萌衣から告われるなんて思ってもなかった。
好きな人誰? とか聞かれた時も、萌衣ってバレない程度にヒントを教えたんだ。
まぁ、今考えると何であんなことしたのかな...とか思ってしまう。
あん時、おれが『お前』って言っておけば、少しは何か変わったのかな。とかな。
まぁ、どっちかと言えば、おれは今の方がいいけどな。
けど、その前に早く行かないと...‼︎
息を切らしながら、萌衣が待っている教室のドアを思いっきり開けた。
開けて、中を見渡し終わる前に、おれの胸に飛び込んできた、おれの好きな人。
「萌衣......?」
小刻みに震えている肩。
......これは、完全に泣いてんな。
まいった。