あたしに明日は来るのでしょうか。



まさか、萌衣から告われるなんて思ってもなかった。



好きな人誰? とか聞かれた時も、萌衣ってバレない程度にヒントを教えたんだ。




まぁ、今考えると何であんなことしたのかな...とか思ってしまう。



あん時、おれが『お前』って言っておけば、少しは何か変わったのかな。とかな。



まぁ、どっちかと言えば、おれは今の方がいいけどな。



けど、その前に早く行かないと...‼︎



息を切らしながら、萌衣が待っている教室のドアを思いっきり開けた。



開けて、中を見渡し終わる前に、おれの胸に飛び込んできた、おれの好きな人。



「萌衣......?」



小刻みに震えている肩。



......これは、完全に泣いてんな。



まいった。



< 334 / 339 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop