あたしに明日は来るのでしょうか。
「お母さんから連絡来るまで、陽架里の用事を済ませようよ‼︎」
未だに文句言ってる陽架里の背中をバシッと叩くと、歩き始める。
「いった......薫‼︎ あんたもうちょっと手加減とか出来ないの⁉︎」
「手加減? そんなのあたしにはないから〜」
鼻歌を歌いながら後ろにいる陽架里を見れば、思いっきりあたしを睨んでいて。
「怖っ‼︎ 」
思わず心の声が漏れる。
......お、に...鬼だ‼︎
「誰が鬼だぁ? どの口が言ったのかなぁ?」
手をポキポキ鳴らしながら、黒いオーラを纏ってあたしに近づいてくる陽架里。